雨漏り注意~ドーマーのリスク~
ドーマと雨漏りとの関連性
一般的に切妻屋根や片流れ屋根の上に飛び出した形状の窓をドーマと言います。
機能的には屋根裏部屋への採光や通気の為に設置されますが、多くはヨーロッパ風のデザインを協調する際に用いられるようです。
外観はモダンで高級な雰囲気を醸し出し、採光についても天窓に匹敵する採光量がとれ、屋根上ですので通気も十分確保できます。
しかし、雨漏りの観点からは好ましいものではありません。
屋根は雨水を流し落とす役割がありますのでそこに立体的な構造物を創れば、流れ落ちる雨が必ず当たります。
当然、新築時に充分な雨仕舞工事がされているのですが、それでも長年同じ箇所に雨水が当たりますとその部分の劣化を促進させてしまいます。
ではどうすれば雨漏りから家を守れるか?
ドーマや天窓がある場合、雨漏りが起こっていなくても定期的に窓回りの補修を行うことを勧めします。
考え方としては、ドーマや天窓は新築時に特段の施工不備が無くても、経年劣化により雨漏りを引き起こすと割り切って、新築から10年~15年を目安に雨漏り修理の専門家に点検してもらうのが最善です。
雨漏りは突然起こるのではなく、実は静かに今も起こっているの可能性があるのです。
天井や壁に雨漏りシミが出てこないだけで、屋根や壁から雨水がしみこみ、壁の下地や屋根裏で止まっていて、みなさん目に見えていないだけかもしれません。
ですから、ドーマ・天窓・後付けのベランダ・増改築した屋根や壁がある家は定期的に雨漏り診断や補修を行い、雨漏りから家を守る事をお勧めします。