～屋根リフォ―ム～屋根塗装したら雨漏りが？

屋根塗装したら雨漏りが？

お客様から「屋根を塗装した後から雨漏りが始まった」と言う話をちょくちょく聞きます。
塗装屋さんから「屋根が傷んでいるので、このままでは雨漏りしますよ」「早めに屋根を塗装した方がよい」とのアドバイスで屋根塗装を行った後、雨漏りが始まった。
このような話は決して珍しくありません。

その理由は？

塗装後に雨漏りが起こる屋根材の殆どがスレート屋根材(有名な商品名が「カラーベスト」)で施工されている屋根です。
このスレート屋根材では上下の屋根材同士が密着する事で「毛細管現象(雨水が屋根材と屋根材との隙間を吸い上がってくる現象)」が起こり、雨水が一次防水層であるアスファルトルーフィングに入り込んできます。
ここで、アスファルトルーフィングが健全に機能していれば、侵入した雨水は屋根の軒先へと流れて行き、外に排出されれるのですが、アスファルトルーフィングが経年劣化でボロボロになっていると、侵入した雨水が屋根の下地へ侵入し、最後には天井や壁際、窓上から室内に漏れ出してくるのです。
もう少し言うと経年劣化で傷んだアスファルトルーフィングを屋根塗装の際に屋根材の上を塗装屋さんが歩くことでアスファルトルーフィングが粉々になってしまい、防水の機能が失われてしまいます。
これを防ぐ為に、スレート屋根材を塗装する場合「タスペーサー」と言う屋根材の先端と下の屋根材が密着しないように「縁切り部材」を設置する必要があります。
この「タスペーサー」を設置することで屋根材と屋根材の密着で起こる「毛細管現象(雨水が屋根材と屋根材との隙間を吸い上がってくる現象)」を防ぐことが出来ます。

塗装屋さんによっては「タスペーサー」を設置すると数万円高くなるので、「縁切り」と言う作業を行えば十分と言う方もありますが、せっかく綺麗に塗装した屋根が汚れたり、場合によっては「縁切り作業」中に屋根材を傷つける場合があります。

総合的に考えて「タスペーサー」を使用するのがお得だと言えます。