~屋根リフォーム~新築時の部材選定
新築時の屋根工事部材について
新築の時、通常使用される屋根材は以下の通りです。
①スレート系
スレート系屋根材とは、セメントと合成繊維が混合させ、厚さ約5mm程度に成型し、表面には塗装を施した屋根材を言います。
現在、新築で最も使用されている屋根材です。
<特徴>
強度 = 壊れやすい
寿命 = 15年~25年
重量 = 軽い
メンテナンス = 約7~8年でメンテナンス塗装が望ましい。
その他 = 色が豊富で低コスト
② ガルバリューム鋼板
ガルバリューム鋼板とは、アルミニウム、亜鉛を合金したメッキ鋼板のことです。
アルミニウムの耐食性と、亜鉛の犠牲防食機能で、通常の板金やトタン板と比べて
5~6倍もサビに対する耐久性が高いのが特徴です。
強度 = 強い
寿命 = 30~50年以上
重量 = 非常に軽い
メンテナンス = メンテフリー。
その他 = 以前に比べ、形状・色ともに様々なタイプが出てきている。
③ 日本瓦
日本瓦と言えば、古くから日本家屋に使用されてきた屋根材です。
日本の気候に最も適していると言われていますが、近年、日本瓦を以前のように正しく施工きる職人さんが減ってきており、施工技術の不安定が懸念されています。
強度 = 強い
寿命 = 50~100年以上
重量 = 非常に重い(これが最大の問題)
メンテナンス = メンテナンス塗装は不要ですが、日ごろから瓦のズレや
漆喰の状態を確認する必要があります。
その他 = 正しくメンテナンス出来る職人が減っている。
建物のデザインが和風に限定されてしまう。
④ セメント瓦
セメント瓦とは、セメントと砂を練合わせ成形し、乾燥させたセメント瓦を言いますです。これまでは日本瓦と同じ型しかなかったのですが、現在は洋風や北欧風など
バリエーションも増えてきています。
強度 = スレート系より強く、ガルバニューム鋼板や瓦より弱い
寿命 = 30年~40年
重量 = 重い
メンテナンス = 20年程度でメンテナンス塗装が望ましい。
その他 =日本瓦に比べて種類が豊富。
お勧めの屋根部材は
最もお勧めは、ガルバリューム鋼板で、其中でも「石付きガルバリューム鋼板」
です。
ガルバリューム鋼板に自然石を小さく砕き、表面に張り付けた部材です。
耐久性に優れ、重量も軽く、家屋の構造体に対しても優しい部材です。
長い年月、雨風から家を守り、雨漏りを防ぐ為の屋根材としては最適と言えます。
新築時の建設会社に相談されるか、信頼できる専門業者に相談される事をお勧めします。