雨漏り注意 後付けのバルコニー
後付けのバルコニーと雨漏りとの関連性
バルコニーにも新築時から有るものと、新築後の数年経ってから取り付けたものに分かれます。
新築時に施工されるバルコニーは概ね建物本体と一体化しており、また当初からそのように設計されているので雨漏り対策が施されているのが一般的です。
注意が必要なのが新築後に取り付けたバルコニーです。
この場合、施工業者が建築に精通していれば問題はないのですが、「取り付ければ良い」と考えて安易に施工すると数年後には壁や屋根に問題が生じてきます。
最も多いのが、後付けベランダと既存の壁とのジョイント部分です。
ベランダを固定するために既存の壁とドリル釘などを利用すのですが、この時に充分な雨漏り対策が行われていないと壁から雨水が回り込んでくるのです。
そして、長年入り込んだ雨水が滲み込みと乾燥を繰り返し木材や外壁の下地をボロボロにしてゆきます。
ではどうすれば雨漏りから家を守れるか?
一定期間が経過した後は、定期的にメンテナンスを行う事で被害を防ぎます。
後付け施工後、概ね5年後から2年~3年毎にチェックを行い、ジョイント部分の劣化が見られるようでしたら補修が必要ですし、取り付けに問題があれば雨漏り対策工事業者に取り付けの修正を依頼すべきでしょう。
その他、雨漏りに関する注意点
新設時に造られたバルコニーでも、バルコニー外側の開口部(スリット)や笠木部分からも施工次第では雨漏りの原因になります。
本来バルコニー外側壁にあるスリット(開口部)や笠木部分は板金等で雨仕舞工事を行うべき場所ですが、意匠デザインを優先させるとこの部分をモルタルだけでの処理しか行っていな場合が多くみられますので注意が必要です。