~屋根リフォーム~屋根と苔

屋根工事と苔の関係性

スレート系(カラーベストなど)の屋根材などでよく見受けられる現象で屋根材に苔が
生えだす場合があります。

日当たりの悪い屋根(北側やビルに隣接しているなど)や屋根の近くに樹木がある場合
雨水が乾燥しにくく、水分が滞留しやすくなります。
苔は水分が多いところに生える植物ですので、苔が生えている場所は日ごろから水分の多い場所です。屋根材にとって水分が滞留することは経年劣化を早めることになりますし、苔が大きくなってくると根の部分に土を貯えだし屋根材の劣化が加速します。
屋根は一次防水のアスファルトルーフィング(屋根材と下地材の間に敷いている防水シート)と二次防水の屋根材(スレートや瓦、ガルバニューム鋼板など)で雨風から家を守っていますので、屋根材が劣化、破損しても、その下に敷いているアスファルトルーフィングが正常であれば雨漏りはしません。
しかし、屋根材に日頃より水分が滞留しているとその影響はアスファルトルーフィングにも及び、結果としてアスファルトルーフィングの劣化速度が早まります。
よって、苔の生えている状態が長ければ長いほど雨漏りの発生リスクが高まると言えます。

屋根を雨漏りから守るには

定期的に高圧洗浄やデッキブラシなどを使用して苔を落としていれば大丈夫ですが、
一般の方々が日常的にこのような清掃を行うことは危険ですし無理があります。
やはり外壁と同じく定期的にメンテナンス塗装を行い良好な状態を保持するよう
心がける必要があります。

但し、苔が生えた状況を長年に亘って放置していた場合、屋根材自体が劣化し過ぎてしまい、メンテナンス塗装を行っても効果は見込めない場合があります。
さらに塗装作業中に屋根材自体を破損してしまったり、最悪、アスファルトルーフィングの劣化が進んでいた場合は、アスファルトルーフィング自体が破れたりする、と言った破損に繋がります。

長年に亘り、苔が生えている状態が続いていた場合は、信頼出来る専門家に屋根診断を受けるのが良いと言えます。

 



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